「お店」問いえば、路面店かビルやデパート内にある・・・と言う固定観念、東京という町はことごとく変えてくれました。
まず、お店の名前は忘れてしまったけれど、現在は表参道ヒルズになっている同潤会青山アパートの中にいくつか雑貨屋さんがありました。(現在の表参道ヒルズの場所です) 立地は表参道ですが、普通の古〜い住居ですよ。 そこがお店になっていて、普通にドアを開けて人のうちに勝手に入っていく訳です。 最初は躊躇しますよ〜。知らない人の家なのに勝手にあけて土足で入って「いらっしゃいませ」とか言われちゃうんですから。 そこに入ると、一気に30年くらいタイムスリップしたみたいな気分に・・・。 昔おばあちゃんが住んでいたような家で、床は昔の木造校舎のような木、窓枠もペンキのはげた木で、なんて言うんでしょう、穴に差し込んでくるくるネジをまわすカギです。 一歩間違えばゴ○ブリがでそうなくらいぼろぼろなんですが、なんとも懐かしくて心地よくなる。 扱っている雑貨も、棚にぽつんと2〜3個しか置いていなくてそのディスプレイも初めて見るので驚きでした。 その後も美容院やギャラリーが続々出来ましたが、建物自体がなくなってしまったのが本当に残念でなりません。 あの空間にもう一度行きたかったな・・・ 自由が丘のTWICEだって、今でこそ一戸建てのおうちを改装した作りですが、以前はもう少し駅に近い、アパートの2階にあったのです。 白い階段を上がっていくと素敵なドアがあって、そこで私は初めてガラスのドアノブに出会いました。今はたくさん種類が出回っていますが、当時は珍しく価格もとても高かったし、賃貸でそれが似合うドアではなかったのであきらめてしまっていました。 これを使いたいという夢が、20年近くの月日を経てやってきたのは感無量。 中に入ると王由由さんがお店にいつもいらして、エレクターシェルフにたくさんのグラスが並んでいて、日に照らされてキラキラしていました。 もちろん、即エレクターシェルフを買いました(笑) これって今はやりの「自宅ショップ」の原型だと思います。ワンデイショップなど催される方もいらっしゃるし、雑貨や服飾の「作家さん」と呼ばれる方も増えている時代。 他にも渋谷から原宿に続くファイヤー通り沿いにもたくさんのアンティークショップや自宅ショップに近い物があって、雑貨を買いに行くというより、インテリアや内装の斬新さを確認しにいっている感じでした。 代官山のマチルドインザギャレットとか、当時オリーブ少女だった方ならご存知ですよね? 一件古くて大丈夫?と思っていた環境が、センスのいい方の手にかかると一転して素敵に変わってしまう、紙一重です。 王由由さんなんて、ねこじゃらし(エノコロ草)をホーローのジャグに飾ってしまうのですから。 人って懐かしい物が好きですよね、懐メロとか(笑) 私のインテリアの好みに影響を与えてくれたのは、私の懐かしい記憶に残るこんな素敵なお店たちです。 こんな風に、「自宅のようなお店」に感動して影響され続けました。 子ども〜青春時代に与えられた環境や経験が、その後の一生の好みに作用すると実感しています。 平成初期のお話をまた聞きたいと思う方、 クリックして応援してください♪ ↓
by aquabluecat
| 2007-08-29 22:46
| 昔話
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